バラエティー 【41年間 この場所、この箱を愛してくれてありがとう!!】歌舞伎町 愛本店の知られざる歴史!! 野口 左近 専務 インタビュー 後編┃愛本店（アイホンテン）┃歌舞伎町ホストクラブ

ほかに印象深い思い出は？
これは笑い話というか(笑)。
歌舞伎町のホストクラブの内勤業務で、おそらく私しか経験したことがないであろうエピソードがあります。

当時、私は韓流ドラマにハマってて、営業後に2時間ぐらい毎日韓流ドラマを見て帰る、というローテだったんですね。
その日もいつもどおりドラマを見てたら、店の前で、車が鏡月の空のペットボトルを踏んだんでしょうね。
その踏んだ瞬間の音が銃声ぐらいモノ凄い音だったみたいなんです。

で、新宿警察に「今、歌舞伎町で銃声があった」とか、いろいろと通報が入ったみたいで。
その通報の中に1コ、とんでもないのがあって……。

「拳銃を持った男が愛本店の中に逃げていった」

という通報があったらしいんですね(苦笑)。

で、私はタブレットで韓流ドラマを見ていて、入口の方でガタガタって音がしたから、
表の防犯カメラのモニターに目をやると、オレンジ色とか黒っぽい……
SWATが10人ぐらいモニターに映ってて(笑)。

そのSWATの人たちが頭にスコープを付けて銃を構えて階段を降りて。
それがモニターに映ってんですよ(笑)。

「いやぁ…どうしよう」と思ってるうちに、降りてきたSWATの人と目と目が合って。
銃を構えられて「手を上げろ」と。手を上げましたよ(笑)。

SWAT     「ココのお店の人ですか？」
野口専務  「そうですよ」
SWAT     「今、こういう通報があったんですけど」
野口専務  「いや、そんな人は入ってきてないし……」
SWAT     「一応、念のため店の中を見させてもらいます」

10人ぐらいのSWATが店の中をずっと探索して。
で、当時キッチンにいた人が、イスを並べて始発まで寝てたんですね。
もちろん、その人も銃向けられて(笑)。
寝てるのにいきなり「手を上げろ」て言われて、驚いた勢いでイスから転げ落ちて腰をケガして。

多分だけど……歌舞伎町ホストクラブの内勤業務者の中で、SWATに拳銃を向けられた人って俺とキッチンの人しかいない(笑)。
今でこそ笑い話だけど……うん、貴重な体験でしたね(苦笑)。